バンクーバーでの休日の過ごし方といえば、ハイキングなんですよ。みなさん。
日本でハイキングというと、高尾山や富士山くらいしか出てこないのは私だけでしょうか…そもそも、日本人で休日にハイキングをするという人はどれくらいいるでしょうか。
バンクーバーには、留学生の中で、ここは行っておかなきゃね、という人気のハイキングスポットがいくつかあります。
・Deep Cove ・Lynn Canyon ・Joffre Lakes ・Capilano Bridge
そして、私が今回登ったGrouse Mountain です。
友達がみんな、超きつかったけど絶対登った方がいい。というので、そこまで言うならどんなもんじゃいと、登ってみることにしました。
朝10時集合。部活か?

朝の10時、見るからに運動をしに行きます。という格好をした友達4人とウォーターフロント駅に集合して、まずはシーバスに乗り、ノースバンクーバーへ向かいます。
貴重な休日にこんな早起きして(早起きという時間でもないが)山登りに行くなんて、日本にいた頃の私からは想像もできないくらい、アウトドアな休日の過ごし方です。シーバスを降りてすぐにマックがあるので、朝ごはんを調達してから、Grouse Mountain行きのバスに乗り込みます。

対戦、よろしくお願いします。
バスを降りて、Grouse Mountainの案内所のようなところで下山用のゴンドラのチケットを買います。Grouse Mountainは上りはきついものの、帰りは下るルートがないのでこうしてみんな、ゴンドラに乗って下山します。行きだけとりあえず頑張ればいいのが嬉しいところですよね。トイレにも行って、登る準備は万端です。
それでは、Grouse Mountain様、どうぞ対戦よろしくお願いします。
開始15分、絶望
さっきまでワイワイ喋りながら登っていた私たちですが、開始15分ほどしてみんなの口数が少なくなっていきました。
なんだこれ、キツすぎる。階段ばっかじゃないか!!
岩や石で作られた不規則な階段、1段1段が絶妙に高く、登るごとに踏ん張らないといけないので、すぐに息が切れます。たかが15分、されど15分。この勾配の急な不規則な石段は、私たちの体力をどんどん奪っていくのです。これがあと何時間も続くのかと考えてしまったら、今すぐに引き返してしまおうかと、そんな考えが頭の中をぐるぐる駆け巡りました。まさに絶望です。逃げたい。帰りたい。助けて。

ただ、1度登ると決めたので諦めたくはありません。何がなんでも登らなければ。
少しずつ、確実に上へ、上へ
何度も休憩を挟みながら、呼吸を整えて少しずつ上へ上へ進んでいきます。やっとの思いで見えてきた4分の1マーク。これだけ登ってまだ半分も行ってない…。

ヒィヒィ言いながら登る私たちを、小学生ぐらいの女の子とそのお母さんがスッと追い抜かしていきます。日頃からジムに通う人が多いこっちの人々は、年齢関係なく体力があって元気なイメージです。それに比べて私は…休日はパンやお菓子作り、外に出ても、隙あらば階段よりエスカレーターを好み、ことごとく運動から逃げてきました。これは、完全なる運動不足です…。24歳、情けない…!!
カナダに来て、ジムに通おうと会員登録したのに、1ヶ月も経たずほとんど行かなくなり、結局退会しました。そういうところですね。
ゴールが見えてきた
やっとあと4分の1というところまで来ました。辛くて逃げ出したかった前半と比べて、後半の足取りは軽かったと思います。この階段続きの山に体も慣れてきて、何度も休憩を挟んで呼吸を整えていると、だんだん気持ちも落ち着いていきました。
9月末、バンクーバーはすでに秋。雨が多くなってきた頃で、この日だけ運よく曇りだったんです。上に行けば行くほど、木々の隙間から太陽の光を感じられてとても気持ちが良かったです。気温も、寒くもなく暑くもなくちょうど良いはずだったんですが、私のTシャツは汗でびちょびちょ。昔から汗っかきなのは大人になった今でも変わっていません。

(25/40地点からみた木漏れ日)
今まで、片道3時間かかるJoffre Lakes という山にも登ったことがあるけど、断然こっちの方がきつい…
ついにゴール!
最後の39/40地点を超えると、やっとゴールが見えてきました。最後の階段も頑張って登り切ると、さっきまでの木々で鬱蒼としていた雰囲気とは打って変わって、大きい建物がある開けたところに到着しました。
スタートからゴールまで約2時間ほどかかりました。
ついに登りきったぞ!この達成感、心がじんわりする感覚はとても久しぶりです。学生時代、1週間のテスト期間から、3日間に及ぶテストを終えて、開放感に包まれるあの感じです。懐かしい。
弱音を吐きながらも、励まし合って一緒に登りきった友達と、やったー!足ガクガクなんだけど!なんて言いながら、お互いに感動を共有して、より仲が深まった気がしました。
Grouse Mountain のゴール地点には、レストランやフードコートのある大きな建物があって、その建物よりももっと奥に行くと、そこで飼育されているクマが見れるスポットもあります。さらに山の上に行きたい場合は、無料のリフトに乗って山頂まで行くことができます。
登っただけで終わりではなく、その後も楽しめるスポットがあってとても満足できました。
思い思いに山頂での時間を過ごして、帰りはゴンドラに乗って下山します。
必死の思いで登ってきたのに、降りるのはあっという間です。
帰りのバスに乗り、そのまま帰路に着く…かと思いきや、我々にはまだ達成すべきミッションが残されていました。
ハッピーミールに群がる大人たち
朝、朝食を調達しにマックに行った時、本当はハッピーミールが食べたかったんです。ポテトにナゲットにドリンクにヨーグルトにおもちゃのおまけまでついて、約$5で買えるのはとってもお得感がありますよね。ちなみに、ポテトのMサイズを買おうとすると、それだけで$4ほどします。断然、ハッピーミール派。
ちなみにおまけはクロックスとのコラボキーホルダーです。柄が何種類かあってどれが出るかわからないので、みんなでせーので見せ合いっこしました。買ったタイミングが同じだったからか、みんな同じのが出てきました。お揃い…ですね。

(狭いテーブルにぎゅうぎゅう詰めになって座る)
結局食べながらぺちゃくちゃ喋っていて、気づいたら外は真っ暗になっていました。朝の10時、山登りから始まった今日1日は、苦難を乗り越えた仲間たちと食べる、まさに幸せいっぱいのハッピーミールで締めくくりです。
カナダでの素敵な思い出が増えました。

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