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自炊、食費との戦い

実家にいれば母が毎日美味しくて栄養満点のご飯を作ってくれていましたが、一人暮らしとなれば、自分の食い扶持は自分で繋ぐしかありません。

コンビニでサンドイッチを一つ買うだけで$5は飛んでいくカナダでは、自炊は当たり前だし、仕事や学校のある日はお弁当を持参するのが普通です。

1人暮らしを始めて約8ヶ月が経ちました。

初めの頃は全てが新鮮すぎて、気合の入った料理を毎日作って、そのために毎日のようにスーパーに行って、食費<自分が食べたいもの が最優先でした。もちろん外食にも行きますし、何より、食べるためのお金は惜しまない!をモットーに生活していました。

そして直面、極貧週間

ありがたいことに、それまで親からの援助もあり、お給料が安定しなくてもなに不自由なく生活して来れたんです。

そんな生活をして2ヶ月ほど経過した時、もういよいよ収入も安定してきて、そろそろ自分のお給料だけでどうにかしなければならないと、親に頼らなくても良いようにしなければならないと決心した頃でした。 

ある日ふと気になって、計算してみたんです。自分は1ヶ月で一体いくら使っていて、これから必要なお金はいくらで、そのために今いくら残しておかなければいけないのか。そして気づきました、今、自分がとんでもない金欠に陥っていることを。

今月のお給料の半分を、次の月に行く旅行のチケットなどを買って散財し、残りは月末に支払う家賃や定期、携帯代に取っておかなければいけなかった。つまりこれは、次のお給料日(約2週間後)までに使えるお金があと$100しか残っていないということです。

完全なる馬鹿野郎というか、生活力のなさが明らかになったというか、自分がいかに今までこういう状況とは無関係な恵まれた場所にいたことを知りました。

自炊だけで良いならそれだけあれば十分なんですが、その間に友達との遊びや外食の約束が3件ほど入っていたんです。

お金はギリギリすぎるけど、ずっと前から決まってた約束だし断りたくはない、食費をなんとかすればいけなくもない、なんとかするしかない。ということで、残りのお金はできる限り遊び用のお金に回すとして、とりあえず今自分の家にある食材の中からなんとか食い繋ごうということになりました。

その時から、私の食費削減をかけたサバイバルがスタートしたんです。

まずは、自分の家にある食材を一通り確認してこのあと2週間の献立を考えました。幸い、それまでの自分のおかげで工夫すれば何かしら作れそうな材料は残っていました。

そんな状況でしばしば私を助けてくれたのが、米と玉ねぎ1袋とパンケーキの粉とパスタ麺、そして有り余る調味料です。

とにかく主食になる米は、あってよかった〜と心から思いました。お弁当を作る材料がなくても、とりあえず米とインスタントの味噌汁さえあれば十分なお昼ご飯の完成です。

あとは、気合を入れて料理をしていたおかげで、調味料はたくさん揃えていました。米と玉ねぎとコチュジャンで味付けをしたチャーハンを作って2日食い繋ぎました。そしてあの頃の玉ねぎは、私の体に野菜という栄養素をくれる唯一の存在でした。

休日はお昼に使う食材を浮かそうと、朝兼お昼ご飯という形にして、粉と水だけでできるパンケーキを大量に焼いてお腹を満たしました。

ケチャップと玉ねぎとパスタ麺さえあれば、美味しいナポリタンもどきができますので、大量に作った夜には少し残して、次の日のお昼に持って行ったりもしました。

自業自得ですが、とんでもなくひもじくて辛い2週間でした。

そんなこんなで、2週間経つ頃には米も玉ねぎもパンケーキの粉も使い切って、すっからかんになりました。追加で購入したのはツナ缶2つのみ、なんとかやり切りました。

もうあんな生活はしたくないですね。自分でちゃんとやりくりしないといけないと心から実感した出来事でした。

そして作り上げた私の食費HACK

何も考えずに買い物をして後から痛い目に遭いたくないので、その月の献立を全て決めて、必要な材料、余った材料から作れるもの、買い物に行く日、予算 を全て月初に計算するようにしました。

まずは食べたいものをひたすらあげて、材料も一緒に書き出します。そうすると、この材料の中から別の料理にも使えるものが出てくるので、作るタイミングを合わせて、なるべく必要な食材の種類が少なく済むように調節しました。

買い物に行く日は週に1回と決めて、買い物に行く日とそこで買うものと各予算をあらかじめ計算してリストにしました。そうすることで、まず1ヶ月の食費の予算を知ることができますし、最低この額さえ残っていれば、1ヶ月はこの献立で生活していけることが分かるので、自分自身の安心にも繋がりました。

ある月の私の献立表

実際には、献立通りにいかないこともしばしばありますが、おおまかな出費が大体予算通りだったら良しとしています。

大体1食作ったら、それをその日の夜と次の日のお昼にお弁当として持っていきます。できた量が案外多くて、思ったよりも長い日数食べれた時は、その分次の週の品数を減らしたりして予算削減、または浮いたお金でお菓子作りの材料や、スナック菓子などを買ったりしていました。

このシステムを導入してから何よりも楽だったことは、毎日献立を考えなくて良くなったこと。最初に献立は全て決めていて、それに必要な食材もまとめて買ってあるのであとは作るだけ。

ちなみに上に挙げた月は、私がこの献立表を始めた最初の月のものなので、月の品数がとても多いですが、半年経った今では1週間で1~2品ほどになっています。

キャベツと豚バラを買ってきて1週間ずっと豚バラキャベツ、ひき肉と豆腐を買ってきて、1週間ずっと豆腐ハンバーグ、シチューも1度に大量に作れるので5日間はずっとシチューの時もあります。

職場に持っていくお昼ですが、炊き込みご飯や、チャーハンを大量に作って冷凍しておいて、それをインスタント味噌汁やスープと一緒に持っていくことで固定しました。ただの白ご飯を持っていくよりも食べた感があるし、献立を考える上でお昼のことを考えなくて良くなったのでとっても楽になりました。

最初の頃はずっと同じものを食べると飽きるじゃんと思っていたのですが、だんだん食に対する執着も薄れてきていて、今ではいかに品数を減らして、楽するかを考えるようになりました。もちろん自分が食べたいものを食べるので食に対するストレスは何一つありません。

初めは月に$300~$400ほどだった食費が、今では$200~$250で安定して収まるようになりました。自分、本当によくやっています。

やっと、やっとカナダでの生活が安定してきたところで、私の留学生活も残り4ヶ月を切りました。ここで起こることは何事も経験、日本に帰ってからも何かしらの形でこの経験が生きるといいなと思います。



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