ココの気ままにブログ

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人生で2回目のスキーをしてきたよ

冬のカナダで何をするかと言われたら、そうウィンタースポーツなんです。

スキーやスノボのために訪れる人もいるくらい、カナダにはウィンタースポーツにもってこいの山がたくさんあります。

そんなカナダに住んでいるのだから、それを楽しまずして帰れるわけがないと、友達を誘って人生で2回目のスキーをしてきました。

初心者に比較的優しい山Grouse Mountain

バンクーバーから行きやすい代表的な山として、グラウスマウンテンとウィスラーマウンテンがあります。どちらもスキーやスノボが楽しめる山としてとっても有名ですが、私のようなスキー初心者に優しいコースがあるのはグラウスマウンテンだという話を聞いたので、今回はそちらにいってきました。

朝8時、ウォーターフロント駅に集合して、シーバスに乗りノースバンクーバーに向かいます。そこからグラウスマウンテン行きのバスに乗って約2~30分揺られると目的地に到着です。

日本で、自分でスキー場に行ったことがないので実際どうかはわかりませんが、都心からスキー場に行くことはすごく大掛かりなイメージがあったので、こんな市バスを使って手軽に行けるというのは、とっても便利でいいなと思いました。交通費も片道$5もかかっていません。

小学校の時のスキー遠足以来のスキーです。前日の夜や、山に向かうまでのバスの中でYoutubeを見て軽く予習はしてみたものの、見るのとやるのではわけが違うので、それなりに緊張していました。

グラウスマウンテンの公式サイトから、1日リフト券と、スキーレンタルのチケットを購入しておいたので、着いたらすぐにリフトに乗って山の上のレンタルオフィスまで行きます。

1日リフト券で100ドルぐらい、スキー用具一式レンタルで60ドルぐらいだったので税込で180ドルぐらいを支払いました。シーズンや、曜日によって価格は変動するようです。

借りるものを借りて、持ってきた荷物はロッカーに預けて、いざ人生2回目のスキーに挑みます。

今回はスキーの板、ポール、スキーパンツを借りました。ゴーグルと手袋の貸し出しはなかったので、自分で買っていきました。

You Tubeで学んだことをとりあえずやってみる

今回一緒に行ったメンバーの中にスキー経験者と言える人は1人もいません。みんな今までで1回やったかなぐらいの経験値です。スキー板に靴を装着する方法すら知らない私たちなので、手こずりに手こずりまくって20分くらい奮闘していました。

無事にスキー板を装着したところで、いざスタート。You Tube で見てきた知識を引っ張り出しながらまずはゆっくり滑り始めました。 

私たちが初めて挑んだコースは、『Paradise』というコースです。何メートルのコースかはわかりませんが、上から見下ろすとゴールが見えるぐらいの短距離で緩やかな斜面のコースです。

ハの字にしても止まれない現実

まずはゆっくり滑って感覚を掴みたい私たちですが、雪の上ではいうことを聞いてくれないスキー板。私たちはとりあえず直進することしかできません。スピードの調節なんてできないし、己の行く道をもはやスキー板に委ねていました。

雪の斜面でまっすぐに滑るというのは、ド初心者がスキージャンプをさせられているようで、要はスピードが出過ぎて自分で制御できない状態になってしまうのです。

進めば進むほどスピードが出て、もう怖いのなんの。誰か私を止めてください!!

止まりたい時は板をハの字にしたら止まります、なんてYou Tube のお兄さんは軽々やっていたのに、実際止まろうとしたらスピードが出過ぎているせいか全然止まってくれません。結局どうすることもできなくて、体ごと倒れ込んで力ずくで止めに行くという荒技を使うしかありませんでした。

転んで立ち上がろうとしたらまた勝手に滑り始めてしまう、また転ぶ、立ち上がる、勝手に滑る、転ぶ、の繰り返し。結局はスキー板を足から外して、万全な体制を整えたのち、装着して滑るというなんとも初心者らしいルーティンが出来上がっていました。

やっぱり1人は経験者がいてくれた方が良かったかななんて思いました。誰か、まず初心者は何から学ぶべきなのかを教えてください。(切実)

そんなことをしながらも初心者コースを2~3時間滑ったくらいで、少しずつコツを掴んできました。

止まりたい時は、すぐ止まろうとするんじゃなくて、落ち着いてゆっくり減速していくといい感じに止まれました。

左右の足への体重の掛け方がなんとなく分かってきて、進みたい方向に進むことができるようになり、人を避けながらスムーズに滑れた時は何とも言えない爽快感が私の心をいっぱいにしました。

いいぞいいぞ、どんどん上達している気がしてすごく嬉しかったです。

リフトに乗るペースもどんどん速くなって、この短いコースじゃ物足りなくなってきました。

私の友達も同じことを考えていたようで、お昼を食べて休憩したらもう少し長いコースに行ってみようということになりました。

『The Cut』ならぬ『The Hell』

お昼を食べて挑戦したのは、さっきまでいたコースの隣にある『The Cut 』というコースです。公式のウェブサイトで案内されているコースマップには緑色の線で初心者向けとなっていて、長さ的にはParadiseの3~4倍ほどの距離です。

滑る前に想像していたのは、Paradiseのコースがそのまま伸びただけだと思っていました。

休憩して外に出てきたらびっくり、辺りが濃い霧に包まれていてなんとも視界不良。こんな中で滑っていいものなのか??と不安になりました。

Paradiseよりも3倍以上長いコースなので、上から見下ろした時に当然ゴールが見えません。なんならこの霧のおかげで数十メートル先もどうなっているか分からないくらい。

先が見えない不安と、Paradiseよりも明らかに急な斜面、どこが初心者向けじゃ!!と思わずつっこみを入れたくなるほど。

ですが、せっかく来たからには挑戦してみたいので意を決して滑りはじめました。

じゃあ行くわ!!と先に滑り出した友達が霧の中に猛スピードで消えていきます。目視でギリギリ確認できる距離で、盛大に転んでいるのを見て大爆笑しました。(最低)先に進むガッツはありますが、彼もスピードにはまだ慣れていないようでした。

私も、スピードが出過ぎないようにスキー板の向きを調節して滑るのですが、足に集中すればするほど変に体重がかかるのか、意図しない方向に進んでいってしまい、怖くて何度も転びました。とんでもない転び方をするのですが、雪の上なのか全く痛さを感じないのが不思議。(次の日お尻にでかいあざはできていた)人生でこんなに転ぶことはないので、この状況が面白くて転ぶたびに笑いが止まりませんでした。

各々が予測不可能な滑りをするので、友達の行方がしばしば分からなくなりました。やっと見つけたと思ったら上の方からへっぴり腰で慎重に降りてくる友達を発見してまた爆笑しました。でも勢いで滑って転びまくる私やもう1人の友達と比べて、彼女が一番スピードの調節が上手かったんだなと思います。

さっきまで一緒にいた友達が、ふと目を離した隙に視界から消えて数メートル先で盛大に転んでいた時は、これまた息ができなくなるほど笑いました。彼のガッツと反比例するスキースキルになんとも惜しい気持ちになると同時に、本当によくやってるよ!!と同志を称賛する気持ちでした。

ただ私も、笑っていないで先に進まなくてはなりません。滑っても滑ってもまだまだ続くコース、こんなに滑ってるのにまだゴールが見えない…もう嫌だ!!

少しずつ進みながらやっとゴールが見えた頃には、身も心もへとへとでした。ゴールした友達と合流して、もうこのコースはやめようと、私たちにはレベルが高すぎたと反省しました。うちらのParadiseに帰ろう。何がThe Cutだ、The Hell だよ。と友達が言っていて、確かにと大爆笑しました。

恐怖のThe Hell いや、The Cutを滑り切って達成感に満ち溢れて乗るリフトは最高でした。

これぞParadise

あの恐怖のコースを滑ってきたあとのParadiseは、まさにParadiseそのものでした。

数時間前の私たちのように慎重に下に降りていく他のスキーヤーの横を、一つ上のコースを完走してきた私たちが先輩風吹かせてビュンビュン滑ります。いや〜、スキーって楽しいな!またやりたい!!(本当に調子に乗っていますね。)

朝の10時ごろから滑り始めて、時刻はもう4時になるところでした。朝から夕方までしっかり滑ってもう体も疲れてきたので、あと2回滑ったら終わりにしようと言って、最後まで思う存分楽しみました。

爽快感溢れる帰り道

自由の効かなかったスキー板と靴を脱いで、用具を全て返して自分の着てきた服に着替えたら、なんとも体が軽いこと。久しぶりに体をたくさん動かしたので全身に疲労感は残るものの、その鈍ささえ心地いいと思いました。やはり、スポーツはいいですね。年を重ねていけばいくほど運動からは程遠くなっていたので、こうやって久しぶりに体を動かしてみると爽快感で溢れました。

帰りのリフトから見える夕日がとっても綺麗でした。

たくさん笑ってたくさん転んで、絶対に忘れられない1日になりました。一緒に来てくれた友達にありがとうと伝えたいです。

冬のカナダ、最高です!!



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